同じ場所にいる妻と夫の過ごし方、見ているものの違い。
同じ「自宅」でも違う。
自宅にいるとき、夫は何を見ているのでしょう。夢、テレビ、スマホ、本、妻、子供でしょうか。
自宅にいるとき、妻は何を見ているのでしょう。子供、時計、子供、スマホ、子供、洗濯物、子供、冷蔵庫でしょうか。
以前にも書きましたが、家事育児は仕事です。自宅は妻にとって職場です。妻は毎日職場で働いています。一緒に仕事をしてください。夫が見ているものの合間合間に子供と妻を入れてください。きっと妻も子供も喜んでくれます。やりがいのある仕事だと思いますよ。
同じ「外出」でも違う。
まずは出かける準備。
夫はひげを剃り、髪形を整え、お気に入りの服装を決め、財布をチェックし、ソファで出発までの時間つぶしのような流れになっていませんか?
妻は帰ってきたときの食事の下準備をし、子供の服装を決め、子供のオムツを変え、子供用バッグの中身を確認して補充し、汚れてもいい外行きの服装を決め、財布をチェックし、メイクを車に揺られながらしていませんか?
妻は準備を始めてから一息もつかずに出かけています。先に自分の準備が終わったなら、子供の準備をしてください。子供用バッグにオムツが何枚あるかチェックしてください。
外出先ではどうでしょう。
例えばショッピングモールでは?
夫は気になるお店に一人で行っていませんか?
妻は子供が逃げ出さないように手をつなぎ、解かれ、つかまえに行きながら進んでいます。足取りを合わせて、子供の手をつないで歩いてあげてください。手をつないで歩けるのは今のうちだけですよ。
外食では?
夫は自分が食べたいメニューがあるお店を探していませんか?。
妻が子供が騒いでも大丈夫そうなお店を探し、子供が食べられそうなメニューがあるかどうか確認してるのに気づいていますか?
食べているときは?
自宅とは違う環境では子供は落ち着きがなくなります。子供用の椅子からも逃げ出します。片手で子供を抱きながらご飯を食べられますか?片手で子供を抱きながらご飯を食べさせてあげられますか?妻はしていますよ。でないと自分が食べられませんから。服にご飯を付けられながら食べさせてあげてください。
同じ場所に夫婦がいるなら、夫婦が同じように子供を見てあげてください
どちらかが見ているのではなく、夫婦で子供を見ることで夫婦間の信頼にもつながります。妻の体調が悪くなったとき、いきなり子供の世話がすべてできますか?妻の看病と重なっても家族みんなの生活が過ごせるようにしてください。それができて父親です。夫のままではいけません。家族から信頼される父親になりましょう。
離婚して学んだこと。
時間さえあれば性格は変えられる。そう思っていた当時。
交際期間3年。自分が年上という関係で、少し行き過ぎてると思ったわがままも受け入れていた。しかし夫婦となった今、これまでのようにわがままを受け入れるよりも、少しずつでも直していったほうが二人のためになる。そう思って、自分の意見を言うようにしていった。
結果は不一致のままの平行線。言い合いになるたびに、夫が負けていたほうが幸せになれるという、どこかで聞いた格言を思い出し、自分に余裕がなかった、今後は気をつけるよ、の繰り返し。その後も彼女からの妥協は一切なし。私は彼女が嫌だと感じることはすべて先回りして排除しよう。排除できないときは自分の力が足りてない、そう思うようになっていった。
そう思うように自分に言い聞かせていたある日の、何気ない会話。
「私は出会った人が自分にとって得になるか損になるかがすぐにわかる。損する人とは話をしても意味がない。今のパートは損する人が多すぎる」
ただの愚痴だったなら、そうだね、しんどいね、大変だね、何か力になれればいいんだけどね、と言ったと思う。ただ、この話は自分に直結していると思った。
「そんな言い方は良くないよ。思ってても口に出しちゃいけないよ。それを聞かされる人はあんまり良い気持ちにならないと思うよ」
言葉を選んで、ゆっくり、わかってもらうように言ったつもりだったが、返事はなく、話をしても意味がないように無言のまま会話は終わった。
その時の私は、パートを変えさせたほうがいいのかな、という現実逃避をしていた。
それから少し時間が流れ、不意に「別居したい」と言われた。
意味がわからず、離婚したいのかと極論で聞き返すと、「そこまでは考えていない」との返事。嫌だ、とは言えず、良いよ、とも言えず、ただ彼女がそう決めるに至った経緯を考えていると、有無を言わさず義実家に帰られた。
結局自分の力では理由がわからず、義母に連絡を取ると、何も聞かされていないから聞いてみると言ってくれた。しかし、会話にならず逃げられる、と義母から連絡を受けた次の日に、彼女はやってきた。
憎んでいる、とすぐに理解できる表情で私を睨みながら、義母に連絡を取ったことを責めてきた。その件は一旦謝罪し、あらためて別居の理由を尋ねると、
「私は意見を言われることが嫌だ。意見をしないでほしい。こんな自分は結婚に向いていないと思う。だから離婚してほしい。離婚してくれないなら、助けて!DVされる!と叫びながら外に出る」
急な展開だったが、私の結論は早く出た。そもそも彼女の表情を見た瞬間から、離婚だと感じていた。
簡単に今後の手続きを話し合い、最後に彼女は他人に話すときの離婚理由を伝えてきた。この内容ならみんな納得してくれる。お互いの両親にはそう説明してくれたらいいと。
・最近、妻は寝不足で心療内科にかかって薬をもらっていた。
・妻が精神的におかしくなってきたので、夫婦生活に不安を感じる
・妻から、あなたもおかしくなるかもしれないからと離婚を申し出された
・私はそれを受け入れた
寝不足なのは知っていた。それで睡眠薬をもらっているのも知っていた。心療内科には一緒に通っていた。寝不足に効く方法を調べた。実家からベッドを運んで別室で寝てみたらと提案し、少し寝られたと言われた。パートを辞めてみたらと勧めると家にいるよりはパートをしていたいと言われた。ストレス解消に何かしたいと言われ、一緒に運動できること、彼女はバレーボールが得意なので知り合いのバレーサークルを紹介し、凄く楽しかったといわれた。色々調べた、色々やってみた。良くなって欲しかった。色々意味がなかった。
離婚理由はそれで説明すると返事をし、別れた。
お互いの両親には真実で説明した。みんな納得してくれた。
夫婦生活、約2年。自分で納得するために、離婚した原因を深夜遅くまで調べる日が続いた。
最終的に出した結論は、
性格は簡単には変えられない。生きてきた年月と同じだけの時間をかけて必死で変えようとしないといけないくらいに難しい。
私の場合は、最初から性格は変わらないと知った上で相手に意見しなければ、幸せかは別として長く続けることはできたと思う。
長く幸せでいたいと思うなら、相手の性格を理解し、また変わらないということも理解する。体調が悪いときは性格がきつくなる、それは変えられない。体調が悪くなくても性格がきつい、それも変えられない。
結婚したら性格が変わった、子どもができたら性格が変わったと言われることがあるが、それは変わったのではなく、環境の変化で新しい性格が生まれた。本人も新しい性格に振り回されている状態だと思う。そこでお互いがその新しい性格を理解し、過ごしやすい環境を試行錯誤していくことで、夫婦として長く続いていけるのではないかと思う。
妻がイライラする理由(夫 帰宅編)
仕事を終えて帰宅したとき、妻はどのように迎えてくれますか?
「今日もお疲れ様」と、笑顔でねぎらいの言葉をかけてくれるのでしょうか。
「おかえり」と、無表情で迎えてくれるのでしょうか。
子供を寝かしつけていて、出迎えがないのでしょうか。
妻からどんな出迎えをされても、「今日も一日お疲れ様」と言えますか?
こっちは仕事で疲れて帰ってきたのに、その出迎えはないだろう。お疲れ様の一言もないのか。
そう思うという方。妻は今も仕事中です。
そっちは家でゴロゴロしながら、他人に気を使わずにのんびり育児をするだけで気楽だろう。
そう思うという方。妻は休日ゴロゴロしていますか?妻に休日はありません。
何を食べるか、何を破るか、何にぶつかるか。他人よりも気を使う相手にのんびりできません。
夜遅くまで残って必死で仕事しているときに、仲の良い先輩、後輩、同僚からこんな声をかけられたらどうですか?
「要領悪いね」「先輩、お先っス!」「俺の分もやっといて」
自分に余裕があるかどうかで、そのときの返答は変わるのではないでしょうか。
「そんなこと言わず手伝ってくださいよー(笑)」
「ふざけんな・・・」
「・・・(忙しすぎて無視)」
妻も同じです。子供の世話の疲れ加減で、夫が帰宅したときの余裕が違うのです。
「よし、一緒にやってやるよ!」「先輩、冗談っスよ。これコーヒーどうぞ」
「はい、お前の分ちょっとやっといたよ」
先輩たちにこう言われたら、自分はきっと嬉しいのではないでしょうか。
夫にそう言われたら、妻はきっと嬉しいのではないでしょうか。
育児は夫婦の仕事です。一緒に仕事をしているんです。声をかけ合って頑張っていきましょう。
妻は夫にイライラ。
妻、イライラ。
このキーワードが気になった方。
その状況を改善したいと考えている方に読んでいただきたい。
妻がイライラする理由(夫 仕事編)
よく見かける夫婦の会話で、
妻「休みの日ぐらい、ちょっとは子供の世話をしてよ!」
夫「こっちは仕事で疲れてるんだ。休みの日ぐらいゆっくりさせろ!」
というのがあります。
夫「誰のおかげで生活できてるんだ!」
というのもあります。ちなみに私の妻のママ友の間では、6人中5人にこの会話があり、愚痴を言い合ったそうです。
私はこれを妻から笑い話で聞くことができますが、こういった愚痴を言われていると知っている夫はどれくらいいるのでしょうか。知っているが聞き流しているのでしょうか。
愚痴を言われるということは、納得されてないということ。少なくともその夫婦の間では、夫は仕事をするだけではいけないと気づかないといけません。
夫婦に子供が産まれるまで、それぞれの日常があったと思います。
そこに子供が産まれ、それまでの日常に育児がプラスされます。
誰にプラスされるのでしょうか。
夫? 妻?
育児は夫婦にプラスされます。
夫婦の時から仕事をしていたはずなのに、子供が産まれたら子供のために仕事をしているから休む、というのは都合の良い言い訳です。何もプラスしていません。
妻はすでに日常にプラスして、プラスどころか日常を変えています。
夫は日常を変えるまでは難しくとも、プラスしなければいけないと気づかないといけません。
帰宅後に子供と遊んでご飯を食べて寝るのは、日常+0.0001です。
オムツを替えてください。お風呂に入れてください。寝かしつけをしてください。
休日に家で寝るのは、日常-(妻の信頼)です。
公園に連れて行ってください。ショッピングモールに連れて行ってください。どこかの時間、妻を子供から離して休ませてください。
夫は気づかないといけません。
「-(妻の信頼)」は「+(夫のいる意味無し)」に変わります。
いつ、どのタイミングになるかはそれぞれです。
必死で気づいてください。必死で行動してください。今は必死になる時期です。
必死になれば妻は気づいてくれます。「+(妻の信頼)」になります。
白髪も増えます。身体が悲鳴を上げることもあるでしょう。でも妻はすでにそれをしています。
夫婦お互いが必死で頑張りましょう。
次の記事では、妻がイライラする理由(夫 帰宅編)の予定です。